『縛』

こんな調子で、
就寝するまで延々と、
会話を飲み込む度、
イタズラな罰が与えられた。


でも、
そういう行為が
目的というよりは、
私に、何かを教えようと
彼はしているようで。


私は、
彼に導かれるまま
言葉を紡ぐ。


ドキドキしながら。


こんな事を聞いて
叱られないかって。

拒まれないかって。


『サラには関係ないだろ?』

そういわれないだろうか。


ビクビクしながら
言葉を吐き出し続けた。


一つ、問えば
一つ答えが返ってきて。


二つ、問えば
反対に問われたり。


同僚や友達以外で
こんなに、たくさん話したのは
初めてかもしれない。

そんな事を、
ポツリともらしてしまったら
彼は、嬉しそうに笑っていた。