で・・・


結局・・・ここへきてる。


志央の部屋



私、どれだけ
意志が弱いのよ
自分自身に腹が立つ。

会社に転居届けも
出さなくちゃ
いけないのに・・・。



佐伯さんが、
総務でよかった・・・。

休憩時間、
ストレートティーを
飲みながら、
彼女は、こちらを
チラ見する。


「サラさん、元気ないね。」


最近、要約、彼女は
敬語抜きで話てくれる
ようになった。

「うん・・・美穂ちゃん。
ちょっと、相談、
あるんだけど。」

相も変わらず、
グレープフルーツジュースに
ストローをさした私に、
彼女は話すよう促す。


「あのぅ・・・転居届けの事
なんだけど。」

「ふぇっ?サラさん、
引っ越したの?」

最近、物騒だし、
その方がいいよって、
彼女もいう。

「いや、その転居先
なんだけど・・・」

窓際にもたれ立ち、
話しているから、
周りに聞かれないとは思うが
小声になる。


「遠くなるの?
交通費でるよ?

新幹線通勤とか
言わないよね?」

総務 佐伯嬢の顔になってる。