額にキスをする。

「何て顔をしてんだよ。
別れるとか、ゆうと
思ってんだろ。」

指で、額を突いた。


「そんなこと・・
ない、も・・ん。」


バカ、動揺しすぎだ。


嘘が下手なんだから。
サラは。


「一応、記事事態は
モミけしたんだけど、
情報は嗅ぎ回られると思う。

でさ。
ここのセキュリティ、
激甘じゃん?

何かあったらマズイから、
引っ越さねぇ?」


その、不満気な横顔をみやる。


「気乗りしない。」

「言うと思ったよ。
お前さ、夜逃げするとしたら、
何持ってく?」


ほとんどモノのない
サラの部屋を見渡し、
唐突に聞いた。


「夜逃げ??」


どっからそんな単語が、
でてくるんだって、
いいながらも、彼女は
思案している。


そして


「・・・貴重品。
通帳と印鑑。」


・・・


ツッコミ処のない
現実的な答えが
返って来た・・・。


「・・・って事は、
特に、処分して困るモノは
無いって事だよな。」


彼女に問う。


「は?

何考えてんの?!」



要約、
企み事があると気付き、
彼女は身構えた。