俺たち自身、
お互いが恋人だという思いが
揺るがなくなった頃の
でき事だった。


「志央、ちょっといいか。」

事務所に顔をだした途端
マネージャに呼ばれる。

「何?」

怪訝な表情で
差し出された
郵便物をみた。


「・・・。」


また、撮られたか。

撮られたって言っても
相手は、サラとだから
俺としては
問題ないが・・・。


「説明してもらおうか?」


藤木の顔面が
ヒキつっている。


「説明もクソも、
恋人なんだけど・・・。
何か文句ある?」


俺のコトバに
居合わせた連中が、
こっちを振り向いたが
気にとめなかった。


頭の中は、
既に違う事を
考えていた。


サラを、
アソコに、住まわせるのは
非常にマズい。


こんなモンが流出すれば
馬鹿な記者や、キレた奴らに
何をされるか、
知れたもんじゃない。


「藤木、コレ、
止めてくんない。

サラの身の保証が
ないでしょ。」

「その子、サラってゆうの?

詳しく話、聞かせてくれ。」

奴は言った。