その男と別れた後

サラは、何人かの男と
付き合ったらしい。

でも、サラの方が、
身体に物足りなさを感じ
ダメだったと聞かされた。

彼女の話は、
そこで、ひと区切りがついた。


だから、俺とも
ダメだって言ったんだ。


なるほどな。


サラの話は、
想像していた内容とはいえ、
正直、昼夜が
逆転するくらいには、
ショックだった。


同時に
そこまでの痕跡を残した男に、
激しい嫉妬を感じた。


ソイツの痕跡って

どのくらい残ってる?


「もしかしたら
私が、あの人じゃなきゃ
ダメだと、思い込んでるだけ
かも、しれないんだけどね。」

サラは言う。


追い打ちかけるような台詞

吐いてんじゃねぇよ。



お前の思い込みって・・・


そんな深く、
ソイツが染み付いてるって
意味か?



だったら


俺に太刀打ちなんて
デキないってことじゃないか?



負けず嫌いが


こんなところでも
顔をだす。


サラを気遣うよりも
そのオトコに
負けたくないって事の方が、
先にたっていた。