「は?」

従兄弟?っても・・。

親族構成とか、
知らないし・・


あ。


会ったといえば・・・。


まさか・・よね。


・・よくみれば、

似てるけど・・。


思わず叫びかけたけど、
騒ぎを懸念して、
何とか堪えた。

これ以上、
好奇の眼でみられたら、
さすがに、たまんないだろうと
思って。


「従兄弟って・・
カルディナの・・」

小声で問うと、彼女は、
無言でウンウンと
うなづいた。

そして、何をいうかと
思ったら・・

「鈴木さん、その・・
何もされませんでしたか・・?」

「何を?」

「だから・・その・・
キスとか・・雑誌に
書かれるような・・」

「へ?」

呆気にとられる。

「無いよ。」

ああ・・

電車のつり広告で
・・みたな。

スクープで有名な
雑誌の見出し。

・・・よく見るよね
・・そういえば。

「よかった・・。」

心底、ほっとした表情。

「志央、いい奴なんだけど
・・その・・手が早くて

・・鈴木さんと、
知り合いだなんて
思わなくて・・。その。」


何か、混乱してても
美人は絵になる。