身体のあちこちが

ピリピリする。


座るのも痛いほど、
打撲のような症状が、
お尻や太腿に残る。


私は、緩慢な動きで、
実家に向かっていた。


実家に帰るのは
ひさしぶりだった。


中学校で、親の転勤に伴い
引っ越してからというもの、
数年前に両親は、
こっちへもどったけど、
私は勤めもあって、
一人あちらに残っていた。


『今日は、どうしても
帰ってこいって、
連絡があって・・・。』

恋人でもある上司に、
だから、今日は会えないって
言えば、

『どうせ、俺は家に帰るんだし
二時間もあれば十分だろ?
あえるじゃねーか』

って、言われて・・・

いつもの場所で、
いつもの様に抱かれた。



いつもより
激しく抱かれた。


体中、スパンキングと
噛まれた歯型で
一杯だった。


半分は


堪らなくなって
おねだりする
私のせいなんだけど・・・


疲れて
よくまわってない頭で
ここまで帰って来た。


あと少しで到着する。


ほっとするより
緊張感の走った私を
呼ぶ声がした。