・・・こいつ・・


ホントに・・


経験あるんじゃねーのか


・・・最近、
沸いて来た疑問。


先週、俺の中に
くすぶり続けた疑問。



もし、そうだとしたら、
俺はどうするつもりだろう?


間違いなく、
そういうのは・・・・


俺の趣味では
ないんだけど。



椅子に座ったまま
俯いたサラに視線をやった。


被虐嗜好・・・


って、わけじゃ
ないのか・・・・・?


サラの肩が震えていて
彼女の手の甲が、濡れていた。


泣いてんのか・・・

一連の彼女の反応には
なにか、理由があるのか?


「サラ。
ちゃんと、話しない?
仕事してんのになんだけどさ。

お前が、セックス嫌がんのと、
関係あるんじゃない?」



俺は、その理由を聞き出して
どうしようって、
ゆうんだろう?


自分の発言に
戸惑いすら感じた。


彼女の髪に
指を潜らせ、
撫でるように梳く。


「わかった。

話す・・・。」


サラは、俯いたまま
そう、つぶやいた。