「そんなに、切ないなら、
何で、おまえ、
会いにいかないんだよ?
いつもなら、そうしてんだろ?」

コウジさんが、
俺の額を指ではじいた。


「何も、知らないくせに・・」

思わず愚痴る。

「俺が詳細を知ってれば
それはそれで、
ムカつくんだろうが。
お前の場合。」

全く、おまえと言い、
ニーノといい・・・

そういいながら、
コウジさんは、藤木氏に、
仕上がったリストを届けるため
会議室を出ていってしまった。


「0時半か・・・」

思わずつぶやいた。



サラ、そろそろ寝てるかな。


「志央、軽く飲みにいくけど
おまえどうする?」

元田さんがいう。


「ああ、俺も行くよ。」


一瞬、サラの部屋に
行こうか迷った。

でも、
やめた。


もう少し、
焦らしてやりたいから。


だけど・・・
返信だけは、
打ってやろうと思う。


サラが、アレコレ考えて
苦しくならなったり
しないように。



細かい事は、
会って話せばいい。


明日は、必ず、
会いにいくから。