志央は、よほど不満が
募っていたのだろう。

思いを直球で、
ぶつけてくる。


「いつか、愛してるって
・・いってくれたけど
・・・その割にさ?

・・まさか、
アッチの経験ないの?」


「そんな風にみえる?」

こんな時ですら、
ごまかしてしまう私って
・・・最低だ。

「見えるわけないだろっ。」

志央が、傍にあった
クッションを投げてきた。

反射神経には、自信がある私は
咄嗟に上半身を床に伏せて
よける。


「え・・?!
ちょっと・・?」


手首を、押さえられ、
そのままの体制から
身動きを封じられる。


「子供じゃないんだから、
ちゃんと説明してよ。

俺も、貴女に
きちんと向かいあってる
でしょ?」

そういって。


言えるわけ
ないじゃない・・・



全身に調教痕があります。

普通のセックスじゃ、
物足りなくて
感じないんです・・・


なんて・・・


いえるわけ
ないぢゃない・・・。



だから、誰とも
付き合わなかったんだから。