志央と、
付き合う様になってから、
一ヶ月ほどたった
ある日の事・・・

部屋に来る様、
呼び出された。


彼の部屋に行くのは、
あの日以来で、
仕組まれた様な、
偶然が折重なった、
あの一週間を思い出さずには
いられなかった。


暫く、そんな思いに
耽っていたのだが・・・


「サラってさ。
俺の事、嫌いなの?」


人を呼び付けた割に、
志央は、ステレオの前で
CDを広げ、音源探しを
続けていたのに、突然、
聞いて来る。


「突然、なんで?」

「いつも、うまく交わすから。
そん時って、ショックやら
他の意識のが強くて、
ききそびれるんだよね。」


ああ・・。

何度となく、
そういう雰囲気を
かわしてきたけど、
やっぱ気付いてたんだ。


って、気付くよね。
普通・・。


相当、モテる人だし、
彼自身、同じ事を
してるハズだから、
気付かないはずが
ないんだよね。