「サラ、俺と
付き合わない?」

今さらの、
志央の思う方向がそれか?と
思わず笑ってしまう。


「あ。やな感じ。

今日のところは、
何もしないで置こうと
思ったのに、気分を害したな。」

彼は、面白くなさそうに
言った。

「だってさ・・・
この状況って・・・
既に、順序、
間違ってると思わない?」

既に、ベッドに
私を押し倒した彼を、
説き伏せる。


「意気投合って事で、
いいんじゃない?」

いや、よくないでしょ?

「それじゃあ、あの携帯に
連絡してくる子達と
一緒だってわけでしょ?

あの子達、全部清算しないと
私、つきあわない。」

「携帯が一台だったら
信用できるっての?
やたら、そこに
コダワルけどさ?」

彼は、体を離して
眠る体制をとる。

「台数の問題じゃないの。
中身だよ。中身。
清算がすむまでは、
私に触っちゃダメよ。

おやすみなさい。」

何とか
自分のペースに持ち込んで、
彼に背を向けて眠った。


「・・・おやすみ・・」


不満そうな声が
耳元に響いた。