「あたしも…ちょっと感情的になっちゃったから……




ごめんなさい…」





その後、姉崎は軽く微笑んでおあいこだね、と言った






「あ、着いたぞ」





見慣れた昇の店


…俺が唯一くつろげる場所





「………駿河くんのお家って…ここ?」




…まぁ、確かにここではくつろいでいるけど……





「いや……知り合いが、働いてるだけだ」





さすがに昇を身内というのは、駄目だと思ったから、そう言っておいた






「…入るぞ?」




いつまでもジーッと店を見つめている姉崎、一応声をかける





「あ、うん…」





一度、俺は姉崎をチラッと見て、店に入った