「…駿河く…ん?」



しばらくして、誰かに小さな声でボソッと呼ばれた




チラッと見ると、それは姉崎だった



俺は席を立ち、姉崎の元に行く





「……ど、どこに行くの…?」



遠慮がちに話す姉崎に、古賀の影がちらつく




「…秘密」




俺はそう言い、靴箱まで一言も喋らずに歩いた





「……………」




「………………」




5分くらい、沈黙が続き、先に沈黙を破ったのは……




…俺だった





「悪い……」




「ぇ…」




姉崎は、ポカーンとした顔で、俺を見つめる





「…さっきのやつ。


…ちょっと、言い過ぎた」




姉崎は、俯いて、答えた