昇はため息をつくと、 「こんな忙しいときに……… 鋼柳、悪いけどゆっくり先に行っといて」 と言って、食器を洗っていた手を止めてゆっくりと店のドアに向かう 「昇は?」 俺は、昇の動きを目で追いながらそう聞いた 「…俺は、話が終わったら、すぐに行くよ」 「分かった…」 そう言い、店に入ってきた男と入れ代わりで出る