「何、かな…?」



屋上に着き、しばらくしてから姉崎が躊躇いがいにそう聞いてきた



「ん…



今日の放課後、俺の教室に来い」




キョトン、とした顔の姉崎に、俺は



「ちょっと連れていきたい場所があるから」



と、付け足した





「……いいよ…」



少しの間があってから、姉崎の言葉を聞いて、ホッとした



「じゃ、もう戻っていい」



「え…駿河くんは??」



俺は一度空を見上げた



朝と変わらず、快晴



「このままサボる」



「……それ、先生に言っていい??」



それは困る…




一緒にサボったら、言わないよな



「じゃあ、お前もサボれ」



そういえば、前もこんなことあった気がするな