「昇……」


俺は、いつの間にか昇の目を真っすぐ見ていた




「……その言葉に、嘘はないのか…?」


浴室の中は、俺と昇しかいなかった




もし、さっき昇の爆弾発言を他のやつに聞かれてたら……



そしたら、俺達はおしまいだ…





「ないよ


あるはずがない」



昇は、ニッコリ笑って、けれどもはっきりとそう言った




「……分かった…


昇を信じる


でも、もし裏切ったら……」




俺は一旦そこで切る


「…『裏切り者には死を』



俺を殺していいよ」



俺の言いたかったことが分かったのか、昇はそう言った





「……部屋に戻ってから、またゆっくり話そう…




…のぼせた」



俺が、顔を手で扇ぐ仕草をすると、


「アハハ…


ごめん」



昇は、反省する気はないらしく、苦笑して言った