「昇、報告しなくていいのか…?」 俺が呟くと、 「あ、そうだね……でもその前に店を閉めないと…」 と言い、せわしく動き回る 俺も手伝おうと店の外に出て、ドアノブにかけてある札を裏返し、「close」にする 「ッ!」 気配が近づいてくるのを感じ、後ろを向く 遠くから一台、真っ黒な車がやってくるのが見える とっさに櫻華を構える この時間帯に、あの車で来るのはアイツしかいない…