俺はまっすぐ昇の元へ帰る
「ただいま…」
店の扉を開け、そう声をかける
「おかえり、鋼柳」
ニッコリと笑顔で返してくれる昇
「えっとね……次のお客さんは~…
この人」
昇は、引き出しからファイルを取り出し、中に入っている写真を見せる
ちなみに、お客さんってのは、ターゲット……つまり、次に殺す人のこと
「松田健四郎
34歳
サラリーマン
依頼人は、娘さん
……暴力を振るわれているらしい」
暴力……
「場所は…?」
「東のあの店の地下」
あの店かよ……
「……我慢してね…」
昇は苦笑しながらそう言った
「報酬は50…」
金持ちだな……

