俺は、姉崎を追うことはせず、保健室の真ん中に突っ立っていた ここにいても、また涼が戻ってくるだけだし ……教室、戻るか… 「…ハァ……」 俺、今日何回ため息ついたんだろ…… ――…俺は、櫻華と鞄を持ち、行きたくもない教室へ足を運んだ