俺は湯舟に浸かり、静かに啓汰を見る 「鋼柳だって、人間だもんな そりゃ、怖いよ… 俺、ずっと考えてたんだよねー 何で鋼柳が昇さんみたいになりたくないって言ったのか…」 …だから、ずっと黙ってたのか 「やっと分かった… ほら、俺馬鹿だから、分かんなくてさ… そういうことか… そりゃぁ、怖いな… 昇さんと一緒にいることがあんまりない俺でも怖いんだから、鋼柳はそうとう怖いんだろうな…」 それにしても… 「何で…泣いてるんだ?」 俺は啓汰の頬を流れる雫を見る