―…ガラガラガラ 普通にドアを開ける 「いないなら、勝手に使うしかねぇだろ」 俺は、ピンセットと綿と消毒液と絆創膏を取り出す 手慣れた様子で、処置を済ませる 「ありがと…」 「ん」 そのまま、女を置いて保健室を出ようとすると…… 「あ!!ねぇ、名前は?? あたし、璃那(りな)」 何のために名前を聞くんだろう、と思いながらも、きちんと自己紹介をする 「俺は鋼柳。 コイツは櫻華」