「ふーん…





ま、付き合ってても上に報告する気はないけどな」





涼はそう言って、白いソファーに横になる





「え…」





前は兄貴みたいな存在で親しかった涼





最近は姉崎のことがあって、あまり喋らなかったから、前とは考え方が変わったと思ってたし、俺の協力なんてしてくれないだろうな、とも思ってた





「俺、鋼柳の味方だし?





それに、組織が大好きってわけでもないしな」





でも、やっぱり涼は涼で…





「鋼柳の友達なら、俺だって協力する」





昇とは違う優しさを持っていた





「…それは……助かる」





俺はそう言って、ペコッと頭を下げる