「…何があったんだよ……!」
俺は昇に駆け寄り、傷口を見る
…撃たれたみたいだ
「ちょっと…隙をつかれちゃってね…」
苦しそうに息をする昇
俺は昇の傷口を押さえ、所長に電話する
「悪いんだけど、今すぐ戻ってきてくれ!
出来るだけ早く!」
俺はそれだけ言うと、携帯を切る
多分、すぐに来てくれる
俺の焦った様子で、何かあったと分かってくれるはず……
その間にも、血がどんどん流れていく
「弾は…とったのか?」
体内に弾が残ってるなら取り除かなければいけない
「いや……帰ってきてから、ずっとこの体勢だったし……」

