KILLER DOLL~君が教えてくれたこと~






啓汰は悲しそうに笑った





俺は立ち上がり、啓汰の頭を撫でて所長の方を向く





「車…





啓汰も連れて行ってくれないか?





送ってくれるのに、わがままかもしれないけど」





俺って、いつからこんな優しいやつになったのかな…?





涼に言われても、これなら仕方ないよな…





「分かった…





啓汰、鋼柳、早く支度して」





啓汰はまだ上半身裸だったので、急いで服を着る





そして、所長の部屋を出るとき…





「空!鋼柳!」





啓汰に呼ばれて顔を向ける





「…ありがと」





そう言って、照れくさそうに笑った





俺と所長は顔を見合わせ、微笑む





「いいから、早く来い





啓汰も、まだまだお子ちゃまだな~!」