「くっ……」
防いではいたが、啓汰はところどころ櫻華によって傷ができていた
俺は一旦後ろに下がる
「ハァ……ハァ……」
啓汰の腕、足、頬……ところどころに少し血が滲んでいる
さて、そうするかな…と思った瞬間、啓汰が向かってくる
視線の先には…首
啓汰は俺の首をナイフで斬る
と同時に俺はしゃがみ、啓汰を押し倒す
一瞬の隙に俺は啓汰のナイフを盗み、啓太の手を頭の上で交差させ、服の袖をナイフさし、手を動かせないようにする
「クソッ!!」
俺は倒れている啓汰の上に乗り、櫻華を首にあてる
「ハァ……ハァ………」
最後の足掻きか、啓汰はもう一つのナイフを俺に向かって投げてきた
「ビュン…!」
避けたと思ったけど、少し掠ってしまった
「…やっと……傷をつけられた…」
血が滲み出る俺の頬を見て、笑みを浮かべる啓汰

