自分自身、別に悪いことだとは思ってない ……事実だから… 「鋼柳!!」 突然呼ばれて、パッと振り向く 「…お前……啓汰か??」 日浦啓汰(ひうらけいた) 俺と同い年で同じ学校に通っている、組織の仲間 「久しぶりだなっ!」 俺の顔を見るなり、駆け寄ってくる啓汰 こいつは、俺が昇と所長以外で信頼している一人だ 小柄で、女子みたいでよく間違えられるらしい 「だな ……また、小さくなってないか?」 俺は啓汰の頭に手を置き、そう言う 「うっせぇ!! これでも2㎝も伸びたんだぞっ」