「分かった」
「おう、じゃあな」
軽く手を上げて去る所長に同じようにして返す
「……よし、今日はスパゲティを作ろう」
所長の背中を見て、なんとなくスパゲティが食べたくなった
俺は、所長の車が見えなくなるまで見送った後、店の中に戻り、コーヒーを片付けて再び本を手に取った
「…材料、あるかな……」
―――カチャカチャカチャ…
今は、夕食も食べ終わってしまって片づけをしている最中だ
これが終わったら、本部へ行って軽く練習をした後帰ってきて…
昇が帰ってくる前に風呂に入って洗濯物干さなきゃ…
…ほんと、俺は主婦かよっ

