「……ま、そういうことだから、気持ち切り替えてね」





「昇もな」





あの女の話……





あみとはただの仕事仲間だって言ってたときの昇の顔は……





…すごくきつそうだったぞ





……俺にはまだその気持ちはよく分からないけど





「……何の話…？





俺はもう……あみの事は忘れてるから」





……嘘つき…





俺はボソッと呟いた




忘れてるなら、名前なんて言えるはずねぇだろ……





「……別にいいけどさ………





俺にまで強がらなくてもいいんじゃねぇの……？」






俺は昇にそう言ったけど、昇からその事についての言葉が返ってくることはなかった