朝、学校に行くと遥は果歩と話しながら笑ってた。
昨日のことは気にしてなさそうだ。

「おはよう」

俺が聞こえるかわからないくらいの声で呟く。

「おはよう」

遥は微笑みながら返してくれた。なんだかそれが嬉しかった。

「おはよう」

果歩はあまり話したことがない。すこし抵抗のあるあいさつのように聞こえたが・・・

「おはよう」

と、笑顔で返してみた。

しばらくすると・・・

「あ~らたwww」

後ろから、弥生が走ってきた。弥生は面白くて、一緒にいると楽しいし、前の席の理緒と仲が良い。

「何?」
用件が聞きたくて、冷静に返した。

「1年生が呼んでるよ?女の子ww」

はぁ・・・。

「わかった。さんきゅw」

俺は1年の女子が待つ廊下に歩いた。