~桐谷弘人18歳~あれは僕にとっては多分
一生に一度しかない恋
だった。きっともう
経験出来ない。誰かと
付き合ったりは人並みに
してた。けど今回は...
「弘人おはよ-!」
はああ…またこいつか…。
俺に話しかけてきたのは
自称俺の彼女 原田美樹。
1ヶ月前あたりに
告られた。もちろん断った
…が、泣かれた…。
モテる原田に泣かれると
俺の立場がないので
仕方なくOKした。
女ってすぐ泣くよな。
“男は女の涙に弱い”って
言うけど…俺は弱くない。
つ-か俺を落とせる女なんて
いるのか…?
「お、美樹はよっす」
こうやって俺に騙されて
美樹は楽しいのか?
「弘人!放課後デートしよ」
デートの誘いがきた。
もちろん嫌だね!なんて
言えるはずもなく
「ごめん!今日弟迎えに行かなきゃ!」…どんな理由だよ。
自分に突っ込みながら言った。