薔薇の王女

部屋に入り、まず私は着ていたドレスをエマに脱がしてもらい、アメリア様に涙でぐしゃぐしゃになった顔を拭いてもらった

「クレア様?あなたは自分が駄目な人間だって思ってませんか?」

突然お母様に聞かれてビックリした私は目を見開いてしまった

「……」

何も言わずただうつ向いている私を見て
「わたくしはそうは思った事は一度もありません、あなたは素晴らしい物を沢山持っていますよ。それに、あなたは一番亡き陛下に似ています」