薔薇の王女

「……」

部屋に向かう間アメリアお母様は何も言わなかった

ただ、靴の音だけが廊下に響きわたり…


皆の前ではああ言ってくれたけど

ホントはお母様も呆れてるんじゃないかな?

お母様に嫌われたら?

私にはもう誰もいない―――




うぅ…また涙が出てしまいそうになった





「こちらで…お着替えを…」

そう侍女が一つの部屋を案内してくれた