廊下を歩く中、すれ違う人にニヤニヤされ何とも変な気分になる。

「セシル、お前は必ずクレア様を守れ。」

隣を歩く団長に声をいきなりかけられ驚く

「命をかけて守ります、あの方をもう悲しませたくないので。」

急に立ち止まる団長、俺が訳もわからずいるといきなり肩を掴まれた

「アイク…団長…?」

「頼む!クレア様を幸せにしてやってくれ…あの方はこの世の不幸を今まで経験した。今度こそ…今度こそ幸せになるべきだ!アン様の為にも!」



いつも冷静な団長がうっすら涙を流している、団長の過去には誰も知らない、聞いてはいけない感じがしたのだが


「団長…過去に何かあったのですか?クレア様の母親であるアン王妃様と…」