薔薇の王女

その声に話し声も止まり、一斉に視線は王座に、侍女達と共に女王メアリと王女クレアが現れる。皆頭を下げる


「皆に集ってもらったのには、この場で私と妹の婚約や嫁ぎ先についてはっきりとさせておく為です。」


その言葉と同時にお姉様と立ち上がる。家臣や他の者は突然の言葉にざわめき、色々な声が飛び交う。


(女王は次はどの国との婚姻だ?)

(クレア王女様はどこへ嫁ぐのだ?)



セシルやケビンも戸惑いを隠せなく、アイクに聞くが


「私も何も知らされていない、家臣達の様子からすると誰一人として知らされていないだろう。」





「お静まりを!私とクレアはもう結婚をする相手は決まっています、だがその相手は他の国の王族ではありません。」