お姉様の部屋に行き、扉を開けると私と同じように家臣に縁談の話をされているのか、うんざりした様子だった。


「分かったから、そこに置いておいて。後で目を通すから。」


私が入って来た事に気づいた家臣は頭を下げて部屋を出ていった。



「お姉様も同じように縁談進められているんですか…?」


はぁ、とため息をつき置かれた大量の縁談の手紙を叩く。


「ほんと前までは私生児女王だの、田舎くさい国だの嘲笑っていたのに無敵艦隊を破ったとたんにこれよ…まったく馬鹿馬鹿しくなるわ。」


ぐしゃりと書類を握るとランプの火で燃やした。



「もう王族同士の結婚はうんざりよ…フェリンペで懲りたわ。」