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はぁはぁ…ったく何人居るんだよ!もう何人切り捨てたかわからない、ケビンもさすがに疲れてきている。


「しねぇぇぇ!!」


しまった!!


反応が遅れてしまい



「がぁぁ!!」

覚悟をしていたら相手の兵士が倒れた、首から血を流している。

「大丈夫か?セシル。」

「あんたは…レオナルド?助かった、礼を言う。」

「いや、それより兵士達の人数が極端に減ってきている。どうしたのか…」






「皆、動きを止めろ!!!!」


船全体に響くアイク団長の声、誰もが動きが止まり声のした方を見る。そこにはあの王子を連れた団長が立っていて


「スペイン兵よ!お前達の司令は自害し、王子も拘束している。降伏しろ、むやみな争いはするな。」



スペイン兵は武器を床に落とし項垂れる。王子は泣き叫び、


「みんなぁ!!撤退だぁ!もう帰るぞ~」



ワァーーー


歓声が上がる。俺達は勝ったんだ!スペインの無敵艦隊に。


「おぅい!!セシルやったなぁ!」


ガバッと抱きつくケビン、俺も答える。


「終わった…勝ったんだ俺達は。」