薔薇の王女

ここからでも分かる。奴から血の臭い、手に持つ巨大な斧は錆びだらけ。


「ちょっと司令官コイツ何なんだよ!」

王子が青い顔をして兵士に隠れる。他の兵士達も青い顔をしながら大男から離れていく。

「王子、こいつは犯罪者何ですよ、だが恐ろしく残虐で強い。最後の手に連れて来たんです。おい!!こいつを殺れ!!」


「いいだろう…」


強いな…コイツは


剣を構える

大男はその図体からは考えられない程の速さで向かってくる。真っ先に頭を狙われる


ガギィン

「むっ…コイツ力が…」


「へへ、俺の一撃でぶっ飛ばないとはお前やるなぁ~だけどほらよ!!」


ガンッ!!


そのまま力で押され飛ばされ壁に叩きつけられる。身体の骨が何本か折れたのが分かる程に。