ドレイク殿の船に乗り込み数時間。


やることもなく歩いていると


「あ、セシルさん!!」


見るとカイがこちらに走って来た。


「カイか、前は本当に世話になった。」


「いえ、クレア王女様の為ですから!」


ピキリと苛ついてしまう。


「クレア様の事好きなのか?」


「それは…好きですよ!帰ったら思いを伝えるんです!」



「それはーーー」




「おうい!!攻撃の準備をしろ!!もうすぐ艦隊が来るぞーーー!!」


ドレイク殿の声が響く


俺達は船から身をのりだし見ると、うっすらスペインの艦隊が見えた。何隻も。



「俺の合図で攻撃だぞ!」



そして俺達はその時を待った。


武器を持つ手にも力が入る。


そして



「よぉし!!!今だぁ!!!」


合図だ。