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ザッザッザッ


兵士が歩く音が聞こえる。


「おい、セシル!今日は絶対勝つぞ!」

歩きながらケビンは愛用の斧を背中に歩く。

「当たり前だ、必ず勝つ。この国を守る。」


あの方の為にも


「あ、そうそう。お前が大胆なんて俺知らなかったぜ?愛は偉大だなぁ!愛は無限だ!」


何をいきなり言っているんだこいつは…そんな鳥肌がたつようなセリフ

「はぁ?何を言っているんだお前は…」


すると、ニヤニヤしながら近づいてきて


「だって~俺見ちゃったもん。お前と王女様さっきするとこ。」


なっ!!!

「ケビン!!貴様!!」


「どうした?セシル。」

声を上げるから近くにいた同僚に心配されてしまった。

「いや…大丈夫だ。すまない」


「そうか、お前には期待してるからな!!」



その横でケビンは相変わらずニヤニヤしている。切るか。


「大丈夫大丈夫!誰にもバレてないから。それにお前昨日…ムフフまた戦終わったら聞かせてくれよ?初めてだった感想」


「ケビンーーー!!!!」











ケビンを絞めて歩き続け港に着く。そこにはドレイクとカイもすでに出向の準備をしていた。全員整列しアイク隊長の話を待つ。


「皆、よく無敵艦隊と戦う決意をしてくれた。私は君たちを誇りに思う。まともに戦えば負けるがそれはこちらの作戦次第では勝てる、ドレイク殿よろしく頼みます。」


「おう、まず相手は余裕ぶっこいてて安心しきってる奴らだ。そこで俺の仲間に先にスペイン艦隊に乗り込んでもらって色々と細工をしてもらった、必ず俺の合図で攻撃しろ!あそこの海は風も潮の流れも変わりやすい、死にたくなかったら待て!いいな?!」


「「御意」」


あのじいさんあの時とまるっきり違う…さすが海賊と言うか、海の男だな。