「私に?何故?」


だって



だってお姉様とても悲しそうな顔していたから

「お姉様、もし思う人がいるなら思いを伝えないと。もしかしたら明日の戦で会えなくなってしまうかもしれない、後悔しないように…だから。」




「クレア…」


ポンッと頭を撫でてくれるお姉様




「いつの間にかこんなに成長していたのね、気持ちをしっかり伝える事が出来る様になっていたのね。」



「お姉様、早く伝えに行って下さい…」




「分かったわ、ありがとうクレア。」



そう話しお姉様はバルコニーから出ていった。



明日はこの海が戦場になる。もう後はない。


この国の民を守る



必ず


もう無駄な犠牲者を出さない為に



「お母様、アメリア様、フィナ。どうかお守り下さい。」



そうして手を合わせ、私も後にした。