「それはいったい?」
「それについては私から話させて頂きたい。」
後ろからアイクとセシルが来てくれる。
「ほう…あの騎士団の隊長のアイク殿か、噂以上の者だな、まぁとにかく三人とも座ってくれ。カイ坊!飲み物持ってこい!」
「はい!ドレイクさん!」
座り、ドレイクさんもしっかり座り直す。
「して、話しとはどういったものだろうか?隊長自らということはあまりよくない話しだろうが…」
さっきまで、冗談を言っていた時と違い目が鋭くて空気がピリピリしているのが分かる。
「単刀直入に言おう、あなた方の力をお借りしたい。」
「それはまたいきなりだな、何故だ?」
カイが飲み物を持ってきてくれて一先ず口をつける。
「数日後にスペインの艦隊がこの国を攻めにくる、もし敗北すれば我が国は間違いなく植民地になるだろう。それだけは避けたい。」
「なるほどなぁ、だが政治や国同士の喧嘩には関与しないんだよ。まぁわしらは漁が出来ればいいからであってあの無敵艦隊相手に死にたくはないよ。」
重い空気が流れる
カイを見ると何か言いたそうだけど言えない感じで
「悪いが、協力は出来んよ。すまねぇな。」


