キィ…
入口の戸を開けると一気にお酒の臭いがした。漁師や水夫がテーブルに座り酒をたくさん飲んでいた
「うう、凄いお酒の匂い…カイはどこかしら?」
うろうろしながら探していると一番奥のテーブルで白髪が少し生えた人と少年が話をしていたのが見えた、あれはもしかしたら?
「カイ…?」
私の声に振り替える少年
「え?あれ?あの時のお嬢様!!」
彼は間違いなくカイだった。あの時より黒い髪は少し伸びて背も高くなったけど
「お嬢様?どうしたのですか?こんな場所に来るなんて。」
「実は…」
「おいおい、カイ坊その綺麗なお嬢ちゃんは誰だ?全くお前にそんな彼女がいるとは聞いてないぞ?」
椅子に座りながら、テーブルに置いてあるグラスの酒を飲みながら話す男性、この人がドレイクさん?
「なっ?!ち、ち、違いますよ!ドレイクさん!この方は前俺を助けてくれたんです、金取られて捕まってた俺を」
顔を真っ赤にしながら早口で話すカイ。何か照れ臭いな。
「何でえ、違うんかい。そしたらそのお嬢ちゃんがどうしてここにいるんだい?」
「それは、お願い事があったのでカイを探しに来ました。もうあなた達しか頼れる者がいなくて。」


