「大変です!!」


バタンと大きな音を立てて、1人の家臣の男が扉を開け走ってきた。その顔は真っ青で汗を大量に流しており


「何事だ!?今は処刑をするところな…」

しかし、その言葉をさえぎり男は

「女王陛下が…産気づかれたとの事!急いで城にお戻り下さい!!」


その言葉でパニックになり、処刑はひとまず中止になり、家臣達は慌てて城に戻った。私とサシャは再び牢屋に入れられた。





「もうサシャ無茶しないでよ…私とても心配したんだから…」


ギュッと彼女の手を握りおでこに当てる、彼女の温もりが伝わりああ、生きていると実感出来る。


「申し訳ありません、ですが女王様は確かお子が生まれるのはまだ先のはずですが…」

手を離して窓から暗くなった空を見てお姉様を思う。


お姉様大丈夫かしら……