「陛下!!この国はとても不安定な状態であります!」


机の上に置いてある書類に目を通す者や、自分の担当であることが上手く出来ずに焦ってる者


陛下は書類に目を通しながらも一つため息をつき


「ええ分かってます、この国は資金もなく隣国にいいように利用されている。貿易も上手くいかず…」


家臣達も頭をかかえる、この国はまだ問題が多くあり


隣国に言い様にされてるのが現状であり、父の時はまだ治安が悪くなく一流の国としていた


でも父が亡くなってからは上手く行かずウィリアムの様に野心を持つ者が出てきてしまった



「陛下、わたくしに一つ提案があるのですが?」


家臣の一人のオスカーが立ち上がり


「陛下国と国の結びつきは大切でございます…陛下が誰かと共にこの国を治めてくれることを家臣一同願っております」

陛下は手にした書類を机に置くとひじをつきながらオスカーを見て


「それで…私に何をしろと?」



ニヤリとオスカーが笑ったように見えたのは気のせいかしら?


私は黙ってそのやり取りを見ていた