薔薇の王女

あれは雨の強かった日

私は両親と三人で城から屋敷に帰る道を馬車で進んでいた


父は王の家臣の一人だったが、その日は一月ぶりに休みをもらい親子で久しぶりにゆっくり過ごそうと言ってくれ母も嬉しそうに笑い

私も父の隣に座り抱き付いた


「お父様今日は僕と一緒に寝ようね!!」


「はは、レオナルドはまだまだ甘えん坊なとこがあるな。そんなんでは将来グレイン家を継げないぞ」


父は大きな手で私の頭をわしゃわしゃと撫でながら笑い、その手で撫でられるのが大好きだったので



また更に抱き付いた


「こら!レオナルドお父様が困ってらっしゃるわよ?」


「いいんだセーラ。あまり傍にいられなかったんだ…これくらいは大目に見てやってくれ」


「もう…あなたも甘いんだから」


やれやれと首を振る母
そんな母を見てまた笑いながら私を抱きしめる父