薔薇の王女

あの方が走り去る姿を見ながら私は引き止める事も出来ずにいた。

叩かれた頬に触れるとまだ熱を持っている


「偽善者か……」


日は完全に城下にも明かりが灯っている、この国は冬が近づくにつれ日没時間が早くなり

正午を過ぎ三時間程するともう日が沈む


この何万人も国民がいる国をあの方は一人で治めなければならない


本当にあの方は女王になることで幸せになったのか