薔薇の王女

「だが…私にはあなたがあまりにも辛そうに見えたから―― 」


パンッ―――


気づいたら頬を叩いてた


「分かった様な口聞かないで…前にも言ったわよね?同情なんていらないって」


「私はそんなつもりじゃ…」


「鬱陶しいのよね…そういうの。特にあんたみたいな偽善者が私は一番嫌いで目障りなのよ!!!」


可哀想だの、哀れだの


一番嫌いなのよ


そんなものホントにくだらない


何の役にも立たない、同情されたって何を思われても何も変わらないんだから