薔薇の王女

オスカーは私に付き添ってくれてるレオを目を細めて見ながら

「それにしてもあのウィリアムの最後は笑い物でしたな!!命乞いなど…

私だったらあんな情けないことはしませんな」


自分の髭を擦りながらまた笑う


嘘をつくな


お前にそんな度胸などありもしないのに…


「しかし陛下、最大の罪人であるフィナ嬢の首をさらさないとは……いささか甘い処置かと…」


その言葉で脳裏にあの瞬間が蘇る




フィナの細い首を



処刑人がはねる瞬間


止まらない血液




フィナのはねられた首が処刑人の手により国民に見せつけられた時









私はこの手で


あの子を殺してしまった