ウィリアムの首はこの国の罪人としてロンドン塔の入口に晒された。


ギルフォードもその横に並んだけど


フィナは


フィナは罪人とはいえ私達の父の孫にあたり王家の者ということで晒されず、すぐにロンドン塔の近くにあるピーターバラ教会に葬られた。

この処置に甘いという声もあったけどお姉様…ううん女王陛下はその声には耳を重ねなかった。









「フィナ、私泣かないよ。だって私はあなたの命をもらったんだから」


でもこの場から離れることが出来ずこの状態でもう数時間はいる。


「クレア様?少し休みましょう?」


サシャが立ったまま動かない私のところに来てくれ手をとってくれる。



「サシャ………行かないとね……」


重い足取りで私は出口に向かって歩き出す。途中止まりそうになったのをサシャが誘導してくれた